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少年アルク
あたりには重く湿った空気が漂っていた。
奥はとても暗く、音をだせばあたりに響きわたるのではないかというほど
広い空間が続いている。
歩いて来た道の所々には、つい最近まで人の手が加えられていた形跡があった。
これらの事で、ここがどれほど栄えていたかわかるだろう。
そう、ここはホウエン地方にあるとある鉱山だ。
ある事件によって今は閉鎖されているが一週間前までは活気ある鉱山だった。
「あー、めんどくさいわねぇ。」
声は洞窟内を反響し、声の持ち主の存在感を示した。
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