少年アルク

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作業中に有毒のガス突然噴出し、作業が中止になっている鉱山がある。 予兆がなく、以前に事例もないため、これはポケモンの仕業ではないか? 予測としてはドガース、マタドガスの群れが出没している。 それを僕に沈静化させろ 「これが組織の出した研究報告・・・いや、任務ですね?」 歳でいうと14ぐらいの少年はポケモンセンターに置いてあるパソコンに向かって訊ねる。 ディスプレイには黒ぶち眼鏡に白衣を纏った男性が映っている。 「ああ、そうだ。前半はレンジャーの連中にも送られた情報だがな。」 男は答える。 「一つ疑問があります。今回はレンジャーだけで解決できると思いますが?」 すかさず少年は訊ねる。 「確かに、キミのいうとおりだ。しかし、最近は予想外な事例が多いのでね。 なんの突拍子もなく起こった事柄には警戒しなくてはいけないのだよ。 これは任務だぞ、アルク」 アルクと呼ばれた少年は小さく頷く。 「わかりました。ポイントはムロの北方向の××でいいですね。 では、ポイントに向かいます。」 少年はパソコンの電源を切り、走り出す。 と、 自動ドアに気付かず鼻をぶつけた。 ・・・。 「大丈夫です?」 受け付けの女性が心配し、訊ねる。 少年は顔を赤く染め走り去った。
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