出会いは最悪

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(見世物じゃねぇんだがなあ。) 昔から、この顔と体格のおかげで女には困らなかったが、因縁をつけられることもあった。 だが、誰に責任を求めるわけにもいかず、目立つ容姿を生かすも殺すも自分の裁量とは思っている。 (いらいらする。) 周りの視線に無視を決め、帰ろうとしたが前が異様に騒がしいことに気が付いた。 そして。 「おっと---」 胸にぶつかったのは奇妙な服装の女だった。 相手が女だったのもあり紳士的に事をすまそうとしたが、次の言葉を聞いて目が点になった。 「邪魔よっ!」 女はきっと土方を睨みつけた。 土「・・・は?」 最初は呆然としていたがぶつかられた上に怒鳴られ、腹がたった。 土「お前「女ぁ、逃げんじゃねぇ!」」 「ああ、もうっ!しつこいわねっ!」 職業柄聞き慣れた怒声に土方は嘆息した。 奇妙な服装をしているが顔を見たかぎり女は美人の部類に入る。 .
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