172人が本棚に入れています
本棚に追加
土「馬鹿か、お前はっ!」
「いきなりなんなのよっ!」
訳もわからず怒鳴られ、女も負けじと怒鳴り返す。
土「女がむやみに肌を晒すんじゃねぇっ!」
そう返した途端、女は目を丸くした。
その無防備な表情に土方は一瞬見とれた。
(こりゃあ・・・以外と)
混乱の中だったためじっくり顔を見ている暇もなかったが、女は随分綺麗な顔だった。
美女に見慣れている土方ですら一瞬目を奪われた。
滑らかな細い輪郭、鼻梁は真っ直ぐで、ふっくらした唇の形も品よく美しい。
凛とした眉につり上がった瞳も大きく、光によって色が変わって見えた。
黒髪は艶があり美しく、さらさらとしており触れたくなる。
笑みを浮かべれば男は即刻おちるが、女は硬質できつい雰囲気を持っていた
どこか危うく、つい目がはなせなくなる。
.
最初のコメントを投稿しよう!