出会いは最悪

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土「おい」 呼び止めるが、そのままこの場から立ち去ろうとする女を、無意識のうちに腕を掴み引き寄せた。 不意打ちだったからか女はバランスを崩し、土方の腕の中に倒れた。 胸の中にすっぽりと収まった身体に土方は驚いた。 豊満な身体なのに支えた腰は折れそうなほど細く、艶やかな黒髪からは嗅いだことのない匂いが鼻をくすぐった。 「いきなりなにするのよっ」 感情のままの声に、この女に興味を持っているのだとようやく土方は自覚した。 このまま別れてしまえば、もう一度会うのは難しい、少しでも女を引き留めておきたくて、土方は口を開く。 土「一緒に来てもらおうか。」 「は・・・?」 驚いたのか一瞬ほうけたがすぐに土方を睨みつけた。 「なんで私があなたについて行かなきゃいけないのよっ」 苛立つが、女の意識が自分に向かったことに土方は満足した。 .
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