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隼人の機体が涼輝の前に出てきた。
「-古い型なら楽に終わりそうだ。」
「あまり気を抜かないでくれ、それで墜ちたら私の責任になる。」
「-はは…冗談は止してくれ。」
隼人は「はは…」とたまげたように苦笑する。
そうしている間に目標地点へと少しずつ近づいてきた。
「交戦準備。」
「-了解。」
二人は目標地点の到着を待つ……そして。
「こちら、シュトゥルム。
管制機へ
目標地点到着。」
レーダーの反応先を見ると、3つの黒い点が。
「三時方向、敵機を目視で確認した。」
「-了解、撃墜せよ。」
二人は機体を傾けながら燃料タンクを切り離し、風を斬るように飛んでいった……
・
F-16パイロットが戦闘の準備をする。
「-IFF(敵味方識別信号)に反応。そっちはどうだ?」
「-あぁ、こっちも二機反応がある。
二機共、イーグル。」
「-邪魔が入ってきた。
やるぞ。」
三機は直ぐに旋回に入る。
・
涼輝はミサイルの安全ロックを解除する。
彼は目標に意識を集中した……
その目付きはまるで雀を狙う鷹のようだ。
「ブルーバードへ、散開する。You Copy?」
「-All Right!!
I'm Copy!!」
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