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「-ドーゼル3が撃墜された!」
涼輝機は次のF-16を見つけ、素早く後ろについた。F-16の機内にロックオンアラートが鳴り響く。
「-こちら、ドーゼル2!
後ろを取られた!
助けてくれ!!」
子羊のように必死に叫んだが誰もこない……
次にミサイルアラートが鳴り響いてきた。
ミサイルが迫ってくる……
「ギャアアァァァ!!」
F-16は被弾し、まるでバナナが破裂するように空中で爆発した。
・
涼輝が二機片付けた中、隼人は未だに戦闘を続けていた。
隼人機の機内の空気はとても緊張したものだった。
「-こちら、シュトゥルム。
終わったか?」
「えーい、話し掛けるな!」
隼人はしつこいセールスとの電話を無理矢理終わらせるような感じで無線を切る。すると、ロックオンアラートが。
「またかよ!」
「-ドーゼル1、
FOX2!!」
「しつこいな……」と思いつつ、隼人は機体をロールさせながらチャフをバラマキ、相手の飛び方を伺う。
これが彼の作戦である。
飛び方を見てから策を練り、一気に潰す……
その考えは歴史上の武将などに少し似ている。
「(よし、これなら……)」
隼人は心の中で三秒数える……
1、2、3……
すると、
機体を減速させながら半ロールさせ、わざとストールさせた。
これで隼人は形勢を逆転させた。
速度をつけていたF-16が隼人機の前に出てきた。
彼は後ろについた途端、ニッコリと笑う。まるで、ギャンブルの大賭けで勝った勝負師のようだ。
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