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彼にとって
空戦は
"命を賭けた賭事(ギャンブル)"なのかもしれない。
「楽しかったぜ!!
また地獄で逢おうな!!」
隼人機がミサイルをロックし、発射した。
F-16は回避行動をとったが、主翼にミサイルが当たり、傘が落下するようにぐるぐると回りながら海面へと突っ込む。
隼人は無線を「ガッ」と全体に繋ぎ、涼輝に撃墜を報告。
「こちら、ブルーバード!
敵機を撃墜した!!」
「-管制機へ
目標を全機撃墜した。」
「-了解、帰還を許可する。
よくやった。」
二人はそれを聞き、
ホッとした思いで基地へと帰還する……
・
-雨の中
薄らと大きく白いものが見えてきた。
基地だった……
「-シュトゥルム、着陸を許可する。」
「了解。」
涼輝機が高度を少しずつ下げ、車輪を出し、着陸体制に入る。
速度を少しずつ落としながら、機首を上げ、地面に後輪が最初につくようにする。
「-進行ルート適正。」
涼輝機が華麗に着陸した。
機首を下げ、前輪も地面についたような状態にし、速度を下げていく。
機体は少しずつ減速していき、最終的にピタッと止まった。
「-雨の中ご苦労だった。
中に入って、少しは暖まるといい。」
「有り難く、そうさせて頂きます。」
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