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「おはよう~」
「おはよ!」
入学式から一週間が過ぎた
遅刻スタートの勇二だったが、普段は遅刻などはしなかった
「おっはよ!勇二!」
「おはよ、進治……朝からテンション高いな~…」
友達もできた
こいつは越村 進治
初日から遅刻なんて面白い奴だ、とか何とかいって知らぬ間に仲良くなっていた
「勇二は新入生テストどうだった」
「まあまあかな……10位だったよ」
自慢になるが勉強は得意
「何がまあまあだよ!むっちゃいいじゃん!?」
進治は首に手を回して絞めてくる
「僕なんて300番台だぞ!?」
進治の腕に力が入る
「それよりさ……二年生に小さくてめっちゃかわいい女の子がいるらしいぜ! 見に行こう!」
「…そうなのか……とりあえず、首離してもらえませんかねぇ……?」
絞まりが強くなる腕をバシバシと叩いた
小さくてかわいい女の子ねぇ……
まあ、暇つぶしにはなるか……
勇二は進治のあとについていった
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