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平成19年9月13日、私の携帯に一通のメールが届きました。
『お姉ちゃんの赤ちゃん産まれたで。可愛い男の子や。名前は心温に決まったから。』
母からのメールでした。私は嬉しくて仕方がありませんでした。
しかしそのメールに添付されていた写真を見て、私は言葉を失いました。
小さな体に点滴をし、鼻にはチューブを付けた心温が映っていたのです。
心温は重度の心臓病で普通の人と同じような心臓の働きをさせるには、3度大きな手術をしなければいけませんでした。
時には最後の手術までたどり着かないこともあります。
このことは、心温が産まれる前から分かっていました。
しかしその時私は心温に与えられた運命を重く感じてはいませんでした。
なぜならば、私も生れつき心臓病だったからです。
3歳までに手術をしなければ助からない。と言われていたなかで手術をせずに、激しい運動を禁止することで私は今まで生きてきました。
《心温も大丈夫だろう。》
そんな風に考えていたのです。
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