第15章
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「紅…か?」 悠が私の名前を呼ぶから、泣きそうになった。 「……」 「…なあ、紅だろ?」 悠は今も私の腕を掴んだまま。 「俺がお前を間違えるはずない。」 どうして…? どうして、あの日私を嫌いになってくれなかったの? 私の事なんて恨めば良いのに… 憎めば良いのに…。
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