第最終章

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「本当は…、ずっと"楓皇元総長 紅姫"って悠に知られるのが怖かった…」 だから、悠からも自分からも逃げた。 悠は優しく頭を撫でながら聞いてくれた。 こんなに自分勝手な奴をまだ"俺の女"って言ってくれる? 私はまた悠を"私の男"って思ってもいいの? 「…紅。」 悠が私の名前を呼ぶから顔を悠に向けるとちゅっと悠は軽くキスをした。 久しぶりすぎてそれだけで"好き"って言われてるみたいで嬉しかった。 すると悠は私の耳元でぼそりと呟いた。 「…ッ!?ず、るいよ…」 不意打ちで余計に涙が出た。 私だって同じ気持ちだよ。
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