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「何を~・・・あいこでっ」
まだ、ジャンケンを続ける四人。
すると、後ろの障子がすっっと開く。
「すみませんが、兄様方」
「「「「あ。」」」」
ことの元凶。
寝坊していた、十和が正座をしてふすまを少し開けながら兄たちのジャンケン・・もとい、兄弟ゲンカをとめた。
「チッ・・。あぁ。おはよう十和。ご飯できてるよ」
エプロンをつけた次男、陸が黒縁の眼鏡を指で元の位置に戻しながら十和に声をかけた。
「おはようございます。朝から、・・・。陸兄様まで元気がよろしいですね」
「んだよ-!せっかく俺が、お姫様にキスして目覚めを祝おうと思ってたのに!」
「誰が、姫ですか。俺は下についてますよ。糖兄様。糖分摂取しすぎて、頭イカれました?」
十和を起すことができなかった事に拗ねている糖にいつものとおり、・・・いつものとおりに、会話を返す十和。
「はぁ??あんま、兄様を舐めるとお前の靴隠すぞ」
「中2か。お前は、だまって米食べてろ」
三番目のボケを冷静に突っ込む四男、佐和。
「うるさい。黙ってろ。十和。今日お前入寮の日じゃないのか??さっさと、荷物を準備しなさい」
この家で父、流の次にエロ・・・色気がある長男、工。
「ん。工兄様だってジャンケンに参加してたんですから、僕になにかいえませんよ」
「そうだな。でも準備しなさい」
「はい。」
さすがに、次期家元&長男には逆らわない十和。
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