9人が本棚に入れています
本棚に追加
「遠野君はさ……どっちが好きなの?」
可愛く大人しめにこの子は何を聞いているのだろうか。大胆すぎる。
「え?あぁ……とくにその辺に対しての好みはないが……」
真面目に無難な回答。
「そうなの?……遠野君ってどんな女の子が好みなのかよくわからないの……」
「むしろ先ほどの質問で僕の好みが分かるのであれば福原は最強のプロファイだーだよ」
あの質問で分かるのは僕が変態か否かくらいだ。
「そ……そうだね。うん、私そこまで凄くないもんね」
「それに、俺の好みが分かったところで福原に何か得でもあるのか?」
そういうと福原は顔を赤らめ、少し俯く。
「か……関係ないことはないよ。私の……」
「ん?」
「お……男の子はどんな子が好きなのか知るのに損得はないよ」
顔を真っ赤にして力説してきた。正直ときめく。
「まぁなー、福原は一部の男子に好かれそうな感じだから心配無いとは思うけど」
主にロから始まりンでおわる四文字の単語どもに。
「そ……そうかな。遠野君は……?」
「ん?何が?」
「遠野君は……私のことどう思う?」
……なにこれ、選択ミスればリバースかブロークンになるとかいうタイプのイベント?出てこい!俺の選択肢!
最初のコメントを投稿しよう!