第一話

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 小学生タケルは、今日も元気だ!  今は、音楽の時間さ。  ドラムを叩いて、汗だくなんだ。 「だから、脱ぐ!」 「脱ぐな!」 「悪い悪い。イッコ」  衝撃波がその時、学校を襲う! 「ワハハ!我々は悪のド級軍団『サービス』だ」 「何だ、お前ら!今は授業中だぞ!」 「正義の味方タケル!今日こそお前のハートを撃ち抜くぜ!」 「出来ん!」 「ならば喰らえ!サービス秘偽『布団をドラムがわりにして寝られなくする行為』!」 「な、何ィ!それが人間のやる事か!?」  タケルの右手に大いなる力が集まる。  出るぞ!  必殺のアレが! 「必殺『布団が吹っ飛んだ!』」 「ぐああ……、なんのこの程度!」 「俺の精神波が通用しない!?ならば……」  頑張れ!タケル! 「必殺『布団でぐるぐる巻きにして、海に捨ててくバスター!』」 「なんという……、無念」  教室に潤いが戻る。  ありがとう、タケル! 「タケル!わたしのリコーダーは何処よ!」 「へへ。従兄弟の兄ちゃんに売っちまった、勘弁な」  ありがとう、タケル!
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