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幸せって…なんだろう……
薄暗い舞台袖でふと思った。
お金があること?
社会的地位があること?
好きな人が傍にいること?
―ジャラ――
腕につけられた手錠の鎖が、私の思考を嘲笑うかのように鳴いた。
そうだよね。
どーでも良い事だ。
嘲笑した瞳に写る、ゴスロリのようにヒラヒラとした可愛いらしい黒い服。
―大っ嫌いな父親が、今日の為に買った私の一張羅――――
そう。幸せだなんて考えても馬鹿らしいよね。
とりあえず
実の父親に、金の為にオークションに出された私は………
不幸せだ。
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