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いきなり
目の前が明るくなった
目を疑った
ここは―
どこ??
私は死んだのだから
―――天国??
いや
こんな天国あるわけない
天国に行ったことはないけど
ここが天国じゃないことくらい
私にも分かった
だって目の前には
ビル ビル ビル…
そしてたくさんの人
私…
死んだんじゃないの?!
ここ…
東京だよね!?
私が住んでたのは
東京よりずっと離れた
田舎の町
私は平凡な女子高生であって…
ビルの前に座りこんでいる自分
…自分?
これは自分なの?
テンパるしかない
「ははっ」
自然に出た自分―であろう声
それは生前の私の声ではなかった
私……誰なの…?
キョロキョロと周りを見ると
座り込んでいる私を
じろじろと見る人
見ないように通りすぎる人
でも明らかに
私は邪魔になっていた
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