三章

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母さんがイスに腰掛けた。そして静かに口を開いた。 「目が覚めたのね…よかった…」 なんだかとても深刻そうだった。 ―――――お母さん――――― 今はまだ声が出なかった… お母さん僕はどうしたの? 何かの病気だったのかな? 僕どうなっちゃうの?お願い!答えて!! 手探りでお母さんの手に触れた。必死にお母さんの手を握りしめた。 ――教えてお母さん!どうかこの思いが届いて欲しい―― やっと、お母さんの重たい口が開いた…
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