第一章 「繰り返す日々」

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高校三年生の夏。 わたしは何か物足りなさを感じながら過ごしている。毎日同じ時間に起き学校に遅刻しない程度にアパートを出る。友達とあいさつを交わし席につき、授業を受ける。放課後になると友達は部活へ向かう。わたしは友達別れアパートへ向け一人歩く。アパートに着くとベッドにダイブし、窓の外の空を見上げる。一人暮らしなので夕飯はコンビニ弁当すませる。その後は時間を潰し、夜がふければ眠りにつく。 ただそれを繰り返す毎日。寂しいとは思わない。ただ少し虚しい。 わたしは部活はしていない。事情があってできないわけでもない。やりたい部活もあるにはあった。軽音部がそうだった。ただ一人で入りたかったわけではない。中学生のころからの『親友』であった彼女と二人で入りたかった。中学生の時のようにまた二人で・・・
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