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白銀に伸びた髪をなびかせ、和と洋を融合したかのような豪華なドレスに身を纏う少女。
白金一子(しろがね いちこ)はうんざりしていた。
もう今週に入って3度目だ。
彼女は親に連れられて大金持ちばかりが集まるパーティーに参加していたのだが、来る人来る人に気を使わなければならず、いい加減嫌気が差していたのだ。
彼女はウェイターからグラスに入ったジュースを貰うと、少し外の空気を吸おうとパーティー会場をあとにした。
外に出ると辺りは既に暗やみに包まれている。もう八時なので当然といえば当然だ。
パーティー会場の中からは相も変わらず大きな笑い声が聞こえる。
もしかしたら自分がいなくても誰も気が付かないのでは?
そんな考えが一子の好奇心をくすぐった。
そして行動力のある彼女は好奇心に身を任せて、その場から歩き出してしまった。
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