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おばさんはそういうと椅子ごと移動して、近くのテーブルでせんべいを食べ始めてしまった。
美夜風は困った表情で髪を掻くと、パソコンの画面に目を向けた。
「何か楽に稼げる仕事は無いものかね……」
さすがCランク。リストに載っているものと言えば、インナーシティの掃除や工場での簡単な作業。子供でも出来そうなものばかりだ。
「仕方がない。適当な飲食店で掃除でもしよう。運が良ければタダ飯もらえるかも知れないしな」
美夜風はそう呟くとパソコンを元の向きに戻しておばさんを呼んだ。
「おばさん、これでお願いします」
「お姉さんとお呼び!」
ぴしゃりと言い放ちながらおばさんは戻ってきた。
美夜風は流石にそれはないだろうと思いながらパソコン画面に指を差した。
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