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近藤の言葉で少しだけ張り詰めていた空気も幾分か弛緩したようだった。
聴取を終えると、銀時は視線に耐えられなかったのか逃げるように外へ出ていった。
その背中を嫌な熱を込め凝視する沖田に神楽は射殺さんばかりに威嚇していたが、新八に宥められ漸く子供達も退室した。
その後、早速万事屋を調べるために近藤が数人隊員を寄越そうと言ってくれたため、屯所の門前で待つこと数分。
「さぁ行きやしょうか旦那」
「なんでお前が来るアルかァァァァ!」
「うるせぇぞチャイナ。こんな面白、大変なことに隊長の俺が行かねぇわけにはいかないだろィ」
「面白い事って言い掛けたよこの人!下心見え見えですよ!つーか銀さんがチワワの如く怯えてるんで近づかないでください!」
「ばっ、べべ別に恐がってなんか!てかそんな見んなよっ、はは恥ずかしいだろ!?」
「銀さんは喋らないで!」
「あらら、旦那涙目じゃないですかィ。そんな目してると・・・・虐めたくなりまさァ」
「お前は帰れェェェェ!」
ギャアギャア喧しく行進していく集団を裏路地から見つめる怪しい影が2つ。
「怪しい影じゃないかつぶふっ!?なにをするエリぐばぁっ」
・・・・銀時の受難はまだまだ続く。
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