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「あ・・・・、全部、入っちゃったアル・・・・」 「うわァァ!だだ、大丈夫ですか銀さん!」 「ぐぇっ、げっほ、マジかよ・・・・飲み込んじまった・・・・」 「銀ちゃあん、何ともないアルか!?」  今更不安になったのか、神楽は縋りつくように下敷きになった銀時を見上げる。  ・・・・、  ・・・・、  ・・・・。 「──何とも、ねぇな」  心配そうに揺らめく青い目と同じくらい真っ青に強張った顔を弛緩させ、安心させるように呟く。  それに固唾を飲んで見つめていた二人も肩を撫で下ろす。 「じゃあやっぱりただの椎茸だったんですね。よかったぁ・・・・」 「毒キノコじゃなかったアルか。なら私も食べたかったアルゥ!」 「いやオメーが食わせたんだからね。人の口に腕突っ込んで、はしたないんだから!」 「お母さん!?」 「・・・・あれ?」  いつものようにつっこんだ新八に対して、一瞬不思議そうに目を丸めた銀時には気付かないまま、子供たちは日常へと戻っていく。 「?」  一人、何度目かになる非日常を被った男を残して。 →
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