‐序章‐

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   さて、朝の始まりだ。頃合い的には支度を整えて自宅を出れば、予定通り学校に着くかな。  一度編入書類を提出する際に、紆余曲折しながらやっとの事で高校に到着したという忌々しい記憶がある。それを差し引いても、流石に転校初日に遅刻するわけにはいかない。 「まだまだ夏は暑いなぁ」  ジリジリと肌を照らす日差しに顔をしかめてそんな事を一人呟き、目的地までの長い道程に若干の億劫さを感じながら、緩やかな下り坂に足を踏み出す。 ~Day of youth~
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