初日の晴さん

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「これで、荷物は全部…かな?」 重そうにダンボールを置いた。 「そうですね、ありがとうございます。ゆきひとさん」 そう言ってニコリと笑顔を向ける あ…照れた。 「ちょー…はるちゃぁ~ん。 俺にも笑顔プリーズ!」 向こうでのそのそしてるのは… 加津佐さんだろうか。 あ、国見さんが踏んづけた 「だめだよ、晴。あんな奴に笑ったら」 「だいジョーブですよぉー」 なんて言いながらニヤニヤしてしまう… その様子を、国見さんが見てケラケラ笑った。 う…顔に出やすいのは私の悪いところだな。 頬を叩き、気合いを入れる 今日から始まる、あたらしい生活。 ―――ゆきひとさん…有明先生との 同居生活が――。
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