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「ただいま」
リビングに現れた制服姿の優輝が皿を選別する陽菜に声を掛けると柔らかい表情を浮かべ二枚の少し底が深めの白い皿を取り出しながら「おかえり」と優しい声色で優輝に言う。
「今日の晩飯なに?」
優輝は持っていた鞄を椅子に置きテーブルの上を見ると、
「今日はハンバーグだよ」
「最近の陽菜は料理の腕上げたよなぁ」
陽菜は食器棚から出した皿をテーブルに置いて、メインのハンバーグを入れる皿を食器棚から、選別し始める。
「だって、詩織のお母さんに教えてもらったんだもん」
皿を取り出し、ハンバーグをキレイに乗せながら明るい口調でそう言うと優輝は首を傾げ
「詩織?誰それ?」
「あっ、そっかぁ~
優輝知らなかったんだよね。
高校で出来た友達で、初めて会った日から、直ぐに意気投合しちゃって。今じゃ、もう大親友だよぉ」
「ふぅ~~ん」
ニコニコと笑いながら説明する陽菜に対して、特に興味無いと言った感じで冷めた返事をし、テーブルに並べられた料理を食べ始める優輝。
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