プロローグ

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  茶色い髪の毛を靡かせ、走る。 お気に入りの白いレース調のワンピースの裾が激しく揺れ動く。 そんな事を気にもせずに走った。 大好きな彼の元へ…… 上がる息なんか気にしない。 一分一秒でも、今すぐにでも会いたい。 彼の傍で生きていけるのならば、両親だって、友達だって今あるもの全て捨てられる。 彼女は、そんな事を思いながら彼が居る場所へと向かっていた。
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