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《もしもし、陽菜》
電話の向こうから聞こえるのは親友の詩織の声だ。
「詩織、どうしたの?」
《ねぇ、陽菜。
大和の事なんだけど…、》
「詩織、私やっぱり…」
《直ぐに断るのも、勿体無いよ》
「大和君は、優しいし、頼りがいあるし…いい人だと私は思うのね……」
《ねぇ、皆で遊ぼう大和も含めてね。それから決めるのも良いんじゃない?》
親友の詩織に、そんな事を言われ陽菜は断りきれずに、承諾し電話を着る。
大村大和。
詩織の幼馴染みの沖永亮太の友達で、何度か昼食の時、詩織と亮太と大和と四人で食べた事がある。だけど、未だにプライベートで遊んだ事は無い。
大和は陽菜に惹かれた。
溜め息一つ吐いて、携帯電話をテーブルに置き、サラダを取る為の皿を食器棚から皿を選別している所で、優輝が帰って来たのだ。
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