プロローグ

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人々の熱気と汗と潮風の匂いとがで満ちているビーチで1人の少女が人々の視線を釘付けにしてやまなかった。 小麦色の肌と均衡のとれたプロポーションがその原因である。 (ふふふ) 自分を視ている幾らかの目線にも気付いてる少女は小さく笑みを浮かべた。 自らに向けられている視線に満足すると、今度は流麗な動作(モーション)で海へ飛び込んでいく。 (やっぱり私は魅力的ね) 自分の美貌に浸っている少女―――――蘭花(ランファ)・フランボワーズは更に深い青の世界へと潜り込んでいく。 と、左足に何かが絡み付いてるのを感じた。 (何かしら) 感触の先へとランファは顔を向けた。
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