プロローグ

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とある街の銃器を取り扱う店において1人の女性がテーブルの上に腰を降ろしていた。 「ねぇ……いいだろ?」 女性はアサルトマシンガンを抱えながら店員に迫っていった。 「し…しかし」 「ふふん」 店員がそう易々と自分の要求に応えてくれないと判りつつも女性はマシンガンをうっとりと眺める。 その目は獲物を決して逃さぬ豹の様にも見えた。 「いいねぇ、この重量感、色、形……流石幻の逸品と呼ばれた代物だ。ゾクゾクするよ」 マシンガンの形状を舐め回すような視線で見つめ終えると、女性はニッコリと笑った。 「だからあと10GCまけておくれよ」 「無料ですってば!もう半額もまけてるんですから!」 店員は今にも泣きそうな顔で懇願する。 何を言ってもまけてくれない、と感付いたのか、女性は一種の強行策に出ることにした。 マシンガンを上方に構え、 「そこを頼むっていってんだろ!!」 そのままフルオートで乱射する。 当然店員は怯え、天井には蜂の巣の如く穴が開いていく。 「ひいっやめてくださいーっ!」 店員はすっかり怯え惑い、悲鳴にも似た叫び声を上げていた。多分拷問と言ってもさしつかえないだろう。
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