サクラちゃん

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 可愛い可愛い僕の娘。可愛い可愛い僕のサクラちゃん。パパがずっと護ってあげるよ。  小さい頃はお熱ばかり出してたね。どんなに心配したか!  お外に行くのに、薄着をさせたママの罪だ。  サクラちゃんは心配しなくていいんだよ、パパがきっちりお仕置きをしておいたからね。  生意気に抵抗するものだから、パパの方が手を痛めたくらいだ。ああ大丈夫、ママも二度としやしない。大丈夫、もう出来ない。  そんな君も、もう大人だ。先週男をひとり連れてきたね。あれから興信所で調べたよ、洗いざらい全て。  でも報告のときに、よりにもよってその探偵がこう言ったんだ。 「今時珍しい好青年ですよ」  腹が立ったね。分かってない、全く分かってない。サクラちゃんに手を出した時点で、パパにとって塵芥に等しい存在であるのに。    素行や性格なんてどうでもいい。住所と生活パターンさえ分かればいいんだから。川が近くて助かったよ、何しろ重かったからね。  大丈夫だよサクラちゃん、もう大丈夫。二度とあの男に煩わされることは無いから。だから泣かないで、サクラちゃん。  パパがずっと、ずっと、護ってあげるよ。
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