彼のいない朝

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家の電話も同様で、眞一の実家の番号で履歴が埋まっていた。 …こんなに着信。 家の鍵をなくしたのだろうか? 私は携帯から眞一の実家に電話をした。 2コール程で、 「澤田です」 と、酷く低い男性の声が聞こえた。 眞一の父親の声だった。 「あ、あの揚羽です…。着信があってかけたのですが…」 「あぁ、ちょっと待ってくれる?」 私は眞一に代わるものかと思っていた。
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