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いらっしゃい。 俺もそう言うと、イブはまたにっこりと笑った。 きゅう、と細まる兎みたいな赤眼と、その隣で細まる分厚いゴーグル越しの緑眼が対照的で面白い。 「ふぁ いも、こん に ちは っ て」 「………」 微かな頷きにも似たお辞儀のような動作に少しだけ揺れた紅茶色の髪の毛と、その隣のクリーム色にさっきまでの会話を思い出して、立ち上がる。 「に ぃ?」 「お茶淹れてくるよ。ちょうど絵も終わったし、ね?」 「んふふ、兄ちゃんありがとー」 ぶんぶんと大手を振られて見送られる。 いえいえ、これもお兄ちゃんのお仕事ですとも。 血の繋がりなんてある訳もないあの子達がどうしてそう呼ぶようになったのかは覚えていないけど、これも案外悪くないのだ。 俺は確かにあの中では一番お兄ちゃんではあるし、うん。 だから、もうどうでもいい。 今の俺の使命はあの子達に美味しいお茶を淹れてあげることなのだ。 ついでにあの子も呼んであげないと。 あと。あ、そうだ。何か作ってあげよう。何か残っていたっけ何が出来るかな。あぁ、洗濯物もいれないと。 後は、えぇと。 ………あれ? ティーカップっていくついるんだっけ…? by 兄
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