壱
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「あーあ大ちゃん怒らせちゃだめでしょ~。あれは完全にキレてるね」 田中が出て行った後も睨み合いを続けていた2人の元に真面目そうな男子生徒が近寄ってきた。 「で?どっちが悪いか決まった?」 「安倍!」 「斎藤!」 男子生徒の言葉に俺と安倍は同時に答えた。 男子生徒は大きなため息をついた。
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