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「いーよな。原田は一回も遅刻したことないしー」
原田は俺と安倍の友達で、学校創立以来の秀才といわれるほど頭がいい。先生達からは、俺らと一緒にいるなと言われているらしいけど、絶対に仲間を裏切ったりしない奴で、俺と安倍は原田の事が大好きだ。
原田は俺のふてくされた顔を見て、またため息をつく。
「お前らがきちんと起きてれば遅刻しないんだぞ?」
「お前らって、俺もかよ!?」
安倍が原田を睨みつける。
「安倍も遅刻しただろーが!」
そうだそうだ~と原田の後ろから同意の声を飛ばす。
「お前もだろうが!この馬鹿紫音!!」
「馬鹿っていう方が馬鹿なんだよ~!この阿ー呆」
俺は安倍に向かい憎たらしい顔で舌を出した
「ってめぇな、いい加減にしないとシバくぞ!」
たまらず安倍が机から立ち上がった。
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