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電車を乗り継ぎ、安倍の家へと向かう。 「結構遠いんだな…」 原田が疲労した顔で言う。 「毎日ここから通ってるから遅刻するんだよな!」 俺と安倍の家は近所で、一緒に学校へ通う約束をしていたのだが、いつもどちらかが遅れるか、どっちも遅れるかで、一緒に通ったのは指で数えれるほどしかない。 「ここだ」 駅から数分歩いた所に、大きな塀で囲まれた大きな家が見えた。 「でけぇ!!」 原田は目を丸くして驚いている。俺は、小さい頃から毎日のように通っている第二の家だから特に驚きはしないが、周りの家々に比べると格段に広いことはわかる。 「さすが晴明の子孫」 原田の言葉を聞き流すように、安倍は玄関へ入っていく。
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