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「遅刻した理由は!」
担任が俺の前に来て言った。
「道に迷ってるお婆さんを交番まで案内していました~」
走りながら考えた俺的にはいいと思う言い訳を言った瞬間、俺の頭部に激痛が走った。
「いったぁぁあ!!」
俺は頭を抑えながら顔をしかめる。激痛の原因は出席簿だ。担任が持っている出席簿の角で叩かれたのだ。
「減点-2だ」
普通の遅刻だと減点は-1。それが1つ増えている。
「ちょっと~-1だろ~?勘弁してよ大ちゃん!」
またまた俺の頭部に激痛が走った。
「ってぇ~」
「担任に向かって大ちゃんはないだろうが!」
「へーい」
俺の担任の名前は《田中大介》生徒からは通称と呼ばれている。でも本人の前で呼べるのは俺くらいだと思う。
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