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「………えぇー以上の事を踏まえて、有意義な夏休みを過ごすよu…」
校長の「有意義な夏休み」辺りから、全く話が聞こえて来ない。
そう、高校生になって初めての夏休みなのさ!
高校は小中みたいに、アホ程宿題が出ないって知っているからな。
だからこの夏は遊び放題だから、校長の言う有意義な夏休みを送ってやるぜ。
やっと長い終業式が終わり、教室に戻るため廊下を歩いている。
教室に戻り席に座ると、凱貴がニヤニヤしながら寄ってくる。
今アイツが考えている事は、大体分かってしまう。
「よぉ海斗!明日から夏休みだな!何するか楽しみだよな。」
「そうだなぁ…とりあえず少ない宿題をさっさと終わらすか?」
笑いながら提案するも、凱貴は物凄く嫌な顔をして固まった。
「冗談だって。そうだなぁ~……そうだ海、海に行こうぜ!」
そう言って親指を立てて拳を出すと、凱貴もそれに合わせて拳を出す。
「でもよ、まだ海日和じゃねぇじゃん。」
「でも今日スッゴく暑いから明日も暑いんじゃないかな?」
横からいきなり大地が現れ、かなり焦った。
大地の言うとうり、今日はやけに暑いし、その熱でアスファルトが柔らかくなるじゃないかと思うぐらい暑い。
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