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学校を出て数分、俺達は俺の家に着いた。
今はまだ昼前、恐らく家には家族がいるだろう。
「なぁ海斗腹減ったからおにぎり作っていいか?」
「人ん家で何作る気でいるんだよバカ者。」
凱貴の頭を軽く突き、家の扉をゆっくりと開ける。
「ただいま」と気だるそうに言い、家のリビングに行き家に誰か居るかを確認した。
リビングに置いてあるソファーに、誰か寝転んでいるのが視界に入る。
髪は茶髪のボブヘアー、ハーフパンツを履き、何故か漢字の「努」とプリントされた赤いTシャツを着ている
こんな悪趣味なTシャツを着ている人物はこの世に一人しか居ないだろう、
俺の姉だ……
ちなみに姉は三つ歳上で、今は大学に通っている。
多分俺達より先に終わって、帰って来たら速攻で寝たのだろう。
「(うわっまたこんな意味分からんTシャツ着やがって……)おい、姉貴帰ったぞ。友達と上いるからな。」
割りと大きめの音量で言ったはずだが、全く起きる気配がしない。
まぁ起きたら起きたで、面倒なんだけどな。
「ねぇ海斗君?何してるのさぁ、上がっていいの~?」
おっと忘れかけてた。
リビングを出て、玄関で待たせている三人を二階に上げた。
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