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二階に上がり、自分の部屋に案内し中に入る。
「へぇー海斗クンの部屋、片付いているんだね。汚いのかと思ったよ。」
「母さんがうるさいからな。いつも片付けているんだよ。」
そう言い自分のベッドに腰掛け、凱貴達に座る様に勧めた。
大地と朱音は薄いカーペットに座るが、凱貴は俺が勉強する机に堂々とあぐらで座っている。
降りろと手でジェスチャーするも、凱貴は全く耳を貸さず本題に入ろうとする。
「さぁてと、明日の海に行く計画だが、何時にここに集合ぐらいしか無いんじゃないのか?」
「そうだけどぉ、向こうで何するとか考え無いの?写真とかも撮りたいよ。」
「そうだな、海斗お前何か考え……」
凱貴が話している途中、いきなり部屋の扉が開いた。
当然その不可解な出来事に、全員同じ場所に顔を向ける。
開いた扉から、「努」とプリントされたTシャツを着た一人の女性が入って来る。
「おーい海斗ぉ腹減っただろ?ほれコレ焼きそば、彼女と食ってな!」
コレは予想外過ぎた……
まさか姉が焼きそば片手に入って来るなんて、俺ん家が初めてだろう。
ん?そういや今彼女とか言っていたな?
いきなり部屋来るなり、何を勘違いしてんだか……
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