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中に入ると、一人の女性が出て来た。
「いらっしゃ~い。何名様ですか?ウチの焼きそばは美味しいですよぉ。」
やけに馴れ馴れし対応、そして着ているTシャツに「氷」と大きくプリントされている。
コイツは……
「あっ海斗の姉ちゃんだ。何やってんだここで?」
「何ってバイトだよバイト。いやぁ~人来ないと思ったら、アンタ等が来るもんだからびっくりだよ~」
「……わざとらしいって。つかここにしたら良いって言ったのアンタじゃん。」
えへへと、わざとらしく頭を掻き、誤魔化そうとしている。
全く、この姉貴が気前良く教えてくれると、何か絶対有るから困る。
「ねねね、アンタ等学生は財布が寂しいでしょ?私がここの焼きそば、おごってやっても良いよ。」
この言葉に凱貴がやけに反応し、興奮している。
それにつられて、大地も目を輝かせている。
「ただし、私とデュエルに勝ったらね海斗。最近全然やって無いからねぇ~久しぶりにやろうか。」
確かに姉貴と中三からデュエルやって無いなぁ……どうして俺なんだ?
店の奥から二つのデュエルディスクを持って来て、片方を俺に投げ付けた。
「外、人居ないでしょ?ちょうど良いよねぇ~」
俺達四人を半ば強引に、外に連れ出し、せっせとデュエルの準備をしている。
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