夏休み、海に行こう!

26/27
前へ
/180ページ
次へ
大地や朱音を見るとクスクスと笑っている。 一体何がおかしいんだ? 砂山に目線を落とすと、とんでもない物が目に入った。 砂山のちょうど小さい子供がトンネルを掘る位置に、人の顔が一つ。 その顔はバレたと言った顔をし、上目遣いで俺を見つめている。 俺はこの顔を知っている、何が何でもコイツは…… 「……何で埋められていんだよ、凱貴。」 「おぉ流石海斗っ!よく見つけてくれた。さぁ早く助けてくれよ、暑くてミイラになっちまう。」 ミイラにはならんが、助けるとするか。 しかし砂山に顔なんて、いつかの怨念人形並みのオカルトだな。 「おい大地、朱音。お前等が埋めたんだぞ、早く助けろっ!」 「えぇ~これやろうって言ったの凱貴クンじゃん。」 「だよね~いっそミイラになっちゃえば?それはそれで面白いけどね。」 凱貴とうとう二人に見捨てられたな。 まぁ提案したのが凱貴だから仕方ないのか。 凱貴を助けてすぐ、姉貴のいる海の家に向かった。 約束どうり、焼きそばを姉貴におごってもらい昼食を済ませた。 「飯も食ったし、早速泳ごうぜ!」 「そうだな、さっさと着替えて行くとするか。」 店のトイレを借りて(更衣室がないんだなぁ……)皆着替えたのち、海へと向かった。 さぁ長い夏休みは始まったばかりだし、うんと遊びまくるかなっ!
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!

135人が本棚に入れています
本棚に追加