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大地や朱音を見るとクスクスと笑っている。
一体何がおかしいんだ?
砂山に目線を落とすと、とんでもない物が目に入った。
砂山のちょうど小さい子供がトンネルを掘る位置に、人の顔が一つ。
その顔はバレたと言った顔をし、上目遣いで俺を見つめている。
俺はこの顔を知っている、何が何でもコイツは……
「……何で埋められていんだよ、凱貴。」
「おぉ流石海斗っ!よく見つけてくれた。さぁ早く助けてくれよ、暑くてミイラになっちまう。」
ミイラにはならんが、助けるとするか。
しかし砂山に顔なんて、いつかの怨念人形並みのオカルトだな。
「おい大地、朱音。お前等が埋めたんだぞ、早く助けろっ!」
「えぇ~これやろうって言ったの凱貴クンじゃん。」
「だよね~いっそミイラになっちゃえば?それはそれで面白いけどね。」
凱貴とうとう二人に見捨てられたな。
まぁ提案したのが凱貴だから仕方ないのか。
凱貴を助けてすぐ、姉貴のいる海の家に向かった。
約束どうり、焼きそばを姉貴におごってもらい昼食を済ませた。
「飯も食ったし、早速泳ごうぜ!」
「そうだな、さっさと着替えて行くとするか。」
店のトイレを借りて(更衣室がないんだなぁ……)皆着替えたのち、海へと向かった。
さぁ長い夏休みは始まったばかりだし、うんと遊びまくるかなっ!
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