135人が本棚に入れています
本棚に追加
「ん…もうこんな時間か、そろそろ行かないと。」
机においてある鞄と、自分のデッキケースを取り部屋を後にした。
家から出てく際、母親から忘れ物が無いか何度も聞かれたが、適当に返事を返し自転車に股がり学校を目指した。
俺の家から数十分と聞いたが、全然学校が見当たらない。
て言うかここはどこだ?
とりあえず、辺りを歩いている人に道を聞きながら学校に行く事になった。
やっとのことで学校に到着したが、遅刻ギリギリの時刻、慌てて自分のクラスまで走った。
息を切らしながら教室の扉を、開けると一人の生徒が走って来た。
「おい、泉!遅いじゃねぇかよ!遅刻かと思ったぜ。」
「わりぃココの行き方忘れちまってな」
いきなり走って来たこの短髪の生徒は、俺の親友“木梨 凱貴 [キナシ カイキ]”。
俺よりか小柄でお調子者で、かなりの目立ちたがり屋である。
自分が座る席を探している最中、凱貴が何かひたすら話している。
俺が自分の席に座ると、凱貴は隣に座り声を潜めて話して来た。
最初のコメントを投稿しよう!