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「なぁ泉、入学式終わったらさぁ学校探検行かね?」
「えぇ?!何だそれ、お前一人でやってろよ。」
「頼むよぉ~この俺が言っているんだ、一緒に行こうよぉ。」
と凱貴が手を合わせて、俺の目の前まで迫って来たと同時に教室の扉が開いた。
入って来たのは、この学校の教師であった。
突然の教師の出現で、教室内の生徒達が慌てて自分の席に戻り、全員が戻った当りでその教師が口を開いた。
「新一年生達おはよう。えぇ今から入学式があるので皆、集会室まで来るように。では移動して下さい。」
教師は軽くお辞儀をし、教室から出て行き、生徒達も教室から出て行った。
「なぁ凱貴、集会室ってどこだっけ?お前知ってるか?」
「なんだお前、そんなのも知らねぇのかよ。分かった、じゃこの俺が教えてやるから、ついて来なヨ。」
凱貴は椅子から飛び上がり廊下まで駆けて行き、そのまま走って行った。
「ちょっと待って、早いって…おい、止まれって!」
俺が呼び止めても、凱貴はお構い無しに走って行き、曲がり角で見失ってしまった。
「…凱貴の奴ありえん、それよか学校で迷子とか勘弁だし…」
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