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何に刺激された訳でも事なく、頭に自分が今まで眠っていた事を思い出すまでの意識を戻す。
目を開けたいが、恐らく朝を知らせる太陽の差し込む光がそれを邪魔して目蓋が上がらない。
だが、それではいつまで経っても目が慣れる筈もなく、仕方なく薄く目を開く。
「……っ―――」
ベッドのすぐ脇にある窓のカーテンの隙間から光が漏れている。
目覚まし時計を確認すると、まだ針は7時前だった。
寝起きの頭を回転させる。
いつもアラームをセットする時間は7時40分。起きて準備をするにはまだ早い。
「中途半端な時間に起きちまったな……」
だからと言って二度寝して起きられる自身も余り無い。まだ寝たりないが、起きていた方が確実だろう。
のそのそとベッドから降り、テーブルに置いてあるテレビにスイッチを入れると、丁度今日の天気予報が映り出す。
外を見ると、キレイな雲の殆ど無い青い空が広がっていた。
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