0/プロローグ

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「予報見るまでもないか」 この分なら今日一日はずっと快晴だろう。暑いのも困るが、雨やジメジメしてるのも嫌だし。 とりあえず立ち上がり、洗面所で顔を洗ってから身支度を整え、昨日買っておいたホットドッグを頬張った。 頭はまだ少しボーっとしてけど、これならまだマシな方だ。 クラスメート曰く、朝登校している俺は眠いせいか目が据わっている事があるらしい。 自覚は余りないのだが、イギリスに短期留学中の姉にも似たような事を言われた事が度々あるんだから事実なんだろう。 仕方無いだろう、眠いんだから。 テレビをぼんやりと見ながら最後の一口を終えて、なんとなく気が向いて玄関に向かった。 別に気にしている訳じゃないが、たまには早く学校に行くのも悪く無いだろう。 そんなどうでもいい気まぐれで俺、行路成哉は早朝の街へと繰り出した。
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