ポップコーン事件

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彼女は決まってポップコーンキャラメル味と飲み物をセレクトし会場入りする。 僕は飲み物とクレープアイスかポテト。 なので、広告をみている間に全て食べてしまう訳だが、テンは本編を見終わっても残るので必死にもさもさと食う。 それはもう映画の内容解ってる? ってぐらいに。 もしゃもしゃもしゃ なんて音に横をみると、たまに手からポップコーンをぽたぽた落とし、頬袋をぱんぱんにしながら、かじりつくようにスクリーンに観入るテン。 こいつは小動物か(笑) なんて思いを胸に、映画そっちのけで観察。 修羅場には手元や各位がスローモーションになる。 笑いそうになるのを必死で堪えてると、ガン見してる僕に気づいたのかこっちを振り返る。 僕とポップコーンを交互に見つめ、 おずおずとこちらにポップコーンを差し出す。 その様は完全なるリス(笑) いやいいよ、と笑うと安心して手にしたポップコーンを食べ始めるテン。 これなんて小動物?! かわゆい! かわゆすぎるっ なんて思ってると、それからたまにポップコーンを僕の口に押し付けてくるようになった。 最初は あーん だ!嬉しいな、なんて思っていたが断ると切れる半強制的なあーん… (#´ω`)「え…」
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