第零話

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男と先程の女性、ミストはミストの部屋にいた。 男は足を組み、ミストと女性を見ていて、女性は書類を持ち、ミストも同じく男をみる。 「名前から教えてもらっていいですか?」 女性は男を見て告げる。 「我輩はダウス、ガーリンの師匠」 「信用にたる証拠を見せて・・」 ダウスと名乗る男はミストに分厚い書類を渡す。 「これはガーリンの書類だからレッドリーバの研究がわかる」 「どういう事です」 ミストは女性に書類を渡す。 「ガーリンは我輩の研究した書類を見て真似ただけ。 だからガーリンの師匠といえる。 ガーリンはただそれを使い、息子にも研究の事を教えた。 その様子は私を見ていた」 「それをこれが証明するとも」 「いえ、間違いないかと。 この書類にはレッドリーバの研究、ガーリンの研究とも一致します」 ミストは女性を睨むようにみる。 「だからそれではこやつがそうとは限らない。 これを拾う、またはこれを作った科学者の弟子でこれを盗んだ可能性がある」
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