第壱話

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ダウスは城地下の隠された研究室にこの前の女性、科学者達、ミストがいた。 「これが今まで出回っていた危刀か」 ミスト、ダウス、女性、科学者達の視界に天井に吊された刀をみた。 それにはコアのようなものがあるものとそれがないものがあった。 「ああ。 だがガーリン、レッドリーバと違い完成品だ。 まずはこれを兵士や民に使わせろ。 暴走をするか確認する。 完全危刀が暴走するかしないかでこれからがする事がかわる」 ダウスは満足げにみる。 「コアのようなものがないものがプロトタイプ、最初に開発した危刀でこれを応用し危刀を作りあげた。 コアがない分弱点がないが、危刀程の力を特定条件、刀に血を吸わせると。 危刀はその名の通り、危険な刀だ。 未完成な危刀ではどう足掻いても制御出来ず自我が支配される。 変化はするが、それは力を使う為に体の形に変えただけ。 完全危刀は未完成危刀以上の力を発動と変化をもたらす。 しかし未完成危刀よりは制御しやすい。 だからそんなやばい変化をしなくてもより強い力を放つ」 ミストはダウスの長い長い説明にため息をつく。 「聞きもしない事をベラベラと。 ようは凄い刀という訳だ」 「凄い所ではありません。 これを装備した者は雑魚でも強大な力を有する事が出来ます。 実験が成功すれば絶大な戦力を得られます」 女性は少々あつくなりながら語る。
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