第壱話

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「まあこいつのいう通りだ。 プロトタイプってのはレッドリーバが使っていた刀だ。 これが危刀で唯一、属性付加をつけられる」 「ああ。 その力はみた。では兵士と民に実験させてやる」 ミストはそのまま研究室を出ていく。 「貴方も悪いわね。民や兵士を実験させるなんて」 女性はダウスをみた。 「当たり前だろ?我輩はガーリンやレッドリーバにかわりに実験させた男だ。 誰が犠牲になっても気にしないし、実験する事を躊躇わない。 尊い実験の被験者だ」 ダウスは告げると違うあるものを作る為に自分の小さい場所だが与えられた部屋に入る。 「ああいうのは科学者の鏡なのでしょうか」 科学者の一人が女性に問う。 「そうね、どっちなのかしら? 失敗をしないとわからないし、その結果から得られるものの方が多い」 女性は科学者に告げる。 「そんな事よりも私達も研究を始めるわよ」 女性はパンパンと手を叩き、それぞれの持ち場につき、各々の研究を始めた。
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