特訓

30/90
前へ
/131ページ
次へ
麻衣side コインが落ちてからすぐには二人は動かなかった。二人の構えを見て私でもわかったことは隙が全くないということだ。しかも、私とは纏うオーラからして違う。何かどこに攻撃しても一瞬にして勝負を決められる感じだ。 両者一歩も動かないまま10分が過ぎた。 先に動いたのは蓮だった。蓮は一瞬にして氷姫との間を詰めた。 蓮「東條流一ノ型 乱れ桜」 蓮は氷姫に斬りかかった。蓮は氷姫に向かって見えない速さで十数回斬りかかった ようだ。 ようだというのは私には全く見えていない。ただ金属がぶつかる音が聞こえた。 私とは格が違いすぎる。元々勝てるなんて微塵も思ってなかったが正直ここまでとは思っていなかった。 明日から蓮に稽古をつけてもらおう。私はそう思った。
/131ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5129人が本棚に入れています
本棚に追加