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「いいんじゃないか。別に。」
俺は答えた。
その返答にハチは驚いた。いや、怒ってるようにも思える。
そうそう、俺の紹介が遅れてしまった。
俺はコード・ネーム=J・ローズ。
ジャック・ローズと表記するのが正しいが、
個人的にジャックという響きが好きではないので
名乗るときはジャックをJにしている。
だから、みんな俺をジェイと呼ぶ。
出来れば、女みたいなローズもRにしたいとこだが、
J・Rではただのイニシャルだし、
昔、日本好きの知り合いから日本の鉄道企業の名前と同じと言われたので、
それはやめておいた。
見た目は、よくも悪くも普通だと思っている。
一応、イギリスの血が流れているので背が高く、
ハチと変わらない位のはずだが、俺は華奢なため小さく見られる。
そして、先程紹介したシェリー、ハチと手を組んで三人で仕事をしている。
俺らは孤児院で生まれ育ち、
そこではじぃやと呼ばれる運営者が
自分の後継者を生むために
様々な盗みのことを孤児に教え育てていた。
じぃやはたくさんの孤児から
彼らの性格を考え、グループを作り、仕事を与える。
そうやって、多くの怪盗を生んでいった。
しかし、まだじぃやの後継者はいないらしい。
で、仕事内容は悪徳画廊から偽絵画を盗んだり、エセ占い師から高級水晶を盗んだりなど。
簡単に言えば、社会に貢献しているのだ。
そして仕事の依頼がない時は、自分達の趣味の収集をしている。
収集と言えば聞こえはいいが、実のところは
ただお宝を盗んでいる。いわゆる、怪盗だ。
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